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活魚水槽・生簀の汚れや濁りの原因と改善方法

活魚水槽に入った伊勢海老と車海老

活魚水槽の濁りや泡が発生して気になる、生簀の水が汚れていてお客様に見せられない。
水槽をみたお客様の食欲は下がり「二度と来たくない」なんて思われてはもう時既に遅しです。

活魚水槽や生簀の海水は出来るだけ常にピカピカの美しい透明度を保っていたいですよね。
水槽の水が濁ったり汚れたりするその原因別に自分で出来る改善方法を考えてきましょう。

 

活魚水槽の濁りや汚れの原因を考える

自然の海という広大で膨大な水量に生息する魚貝類を、
水槽という限られた閉鎖環境でストック・飼育するという事は、
人工的に作られた不完全な場所で、人の都合によって収容するという事です。

天然の魚貝類は、自然界で捕食した餌や排泄物、粘膜といった有機物をたくさん放出します。

抱卵した甲殻類が放卵(卵を自分の体から離す)したり、イカやタコが墨を吐いたり、
魚貝類の種類によっても、排泄物以外の予期せぬアクシデントが付きものです。

排泄物や有機物はバクテリアに段階的に分解されて

  1. アンモニア
  2. 亜硝酸
  3. 硝酸塩

という有害な物質に変化していきます。
「アンモニア」が一番有害で、最終的に比較的毒素の少ない「硝酸塩」となって水槽の海水中で蓄積していきます。

この「硝酸塩」の蓄積を極力減らし、水換えの頻度を減らす事が
活魚水槽業者やアクアリウムメーカーの技術がしのぎを削っている部分となります。

 

ろ過材やろ過能力って?

ろ過装置やろ過材と聞くと「濾し取る」ようなイメージを持っているかもしれません。
確かにRO水等のナノレベルの塗膜を通過させたような水は濾し取っていると言えますが、
水中に溶け込んでいる毒素を軽減しているのは、
自然界に生息する「バクテリア(微生物)」による自然循環です。

自然界では、目には見えませんがバクテリアという微生物が多種多様に自然物にすみついています。
それらは各自条件に合った場所に好んで住んで暮らしています。
酸素が好きで光が好きな者、酸素と光が少ない場所が好きな者、酸素が無くて光が無い場所が好きな者。
水の循環速度や水の状態によって様々に働きます。

自然界に存在する「水の浄化を担っているバクテリア(微生物)」は、
ろ過システムやろ過材にどのくらい生息出来るかご存知でしょうか?

実は自然界に存在するバクテリアの10%にも満たない数値の種類しか生息できません。

数%のバクテリアで再現された活魚水槽という生態系で、
自然の魚貝類をイキイキと活かす事は、簡単に成せるものでは無いのです。

上述した自然の摂理を理解し、どうすれば上手に活魚をストック出来るのかを考える必要があります。

 

活魚水槽に対して魚貝類の過密飼育による濁りや汚れ

活魚水槽の水量に対して、過密に魚貝類を収容した場合に濁りや汚れが発生します。
これは単純に、水量=毒素や汚染物質の飽和量 と考えると、
排泄物の発生が加速し、取り決めをした「水換えの頻度」が追いついていない状態と言えます。

従来型の活魚水槽の場合、水槽全体の海水量(ろ過槽含む)と魚貝類の重量の割合が、
2%以下をキープするのが無難です。3%を超えたあたりからトラブルが発生する確率がグッと上がります。

過密飼育は、魚貝類の酸素消費量が増すと同時に、
有機物の分泌量が増し、バクテリアが酸素を猛烈に消費します。
酸欠のリスクもありますので「プロテインスキマー」等を使用すると便利です。

 

他の原因による濁りや汚れの原因と対策

過密飼育以外で考えうる濁りや汚れの原因をチェックしてみましょう。
思い当たる原因が有る場合は、早急に改善を試みてください。

ろ過材がスカスカ・古い

ろ過材を長らく交換していなかったり、ろ過槽の底部にヘドロが溜まっていたりする可能性があります。
美味しい魚貝類を提供する為にも、定期的に新品へと交換するように心がけましょう。

ろ過材やウールマットの目詰まり

ろ過材やウールマットに魚貝類から出た老廃物や、分解しきれなかった有機物が目詰まりしている可能性があります。
洗浄できるものであれば洗って目詰まりを解消し、難しそうであれば新しいろ過材へと交換する必要があります。

見えない場所で魚貝類が腐敗したり溶けている

ポンプに吸い込まれて配管の中等の見えない場所で何かが腐敗している可能性があります。
貝であれば、閉じた状態で死んでしまった場合に発見が遅れる事があります。
弱った活魚類が万が一死んでしまった場合は、水を換えるか「活性炭」を投入してニオイも同時に吸着させると早期改善が可能です。

水換えが不足している

多くのトラブルは、水換えを頻繁に行う事で未然に防ぐことが出来ます。
一番労力が必要な作業となりますが、一番確実で結果が速く顕著に表れる改善方法です。

 

海と同じ浄化循環を再現した特許技術の活魚水槽なら

活魚水槽や生簀に関してお悩みは私たちに一度ご相談下さい。

 

●GLOSSOの活魚水槽概要は下記の冊子をご覧ください。

 

従来のろ過を自然界から理解する

SUPER NATURAL SYSTEMから見るろ過材との違い。

自然の海には多種多様の微生物がくらしており、
その環境は北極から赤道、そして南極まで様々な海底地質が存在します。

前述しましたが、海で暮らす微生物が100%ならば、濾材を海に沈めてみたら何%の微生物が暮らせる環境なのでしょうか?

それはたった数%。

スーパーナチュラルシステムと従来ろ過の違いを見る

世界の微生物が住む海底は、砂地・泥・砂泥・珊瑚礫・岩場などがあります。
それらの下は全て同じく海底土層といわれる土の層になっています。

当社の水槽ではこの自然のサイクルから学び、海底土層を模した微生物のすみかを作ります。
限りなく海に近い状態での微生物生態系を再現する事ができるのです。

本来の微生物生態系を司るものは、ろ過材では無いのです。

 

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